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9.FIREに債券や現金は必要?株式100%との違いと「守りの資産」の役割

前回の記事では、

オルカン or S&P500──「どれを買うか」

という、いわゆるインデックスの選び方を整理した。

ここまで来ると、次の疑問はほぼこれだと思う。

株式だけでいいの?
債券とか現金って、どれくらい持てばいいの?

SNSを見ていると、

  • 「株式100%でいい!」
  • 「いや、債券も必要!」

みたいな主張が飛び交っていて、これまた騒がしい。

この記事では、

  • FIREに債券や現金は必要なのか?
  • 株式100%のリスク
  • 「守りの資産」が果たす役割

を、FIRE目線で整理していく。


目次

結論:FIREでは「守りの資産」がかなり重要

いきなり結論から。

働いている間は株式多めでもいい。
でも、FIREした後は
守りの資産(債券・現金)がかなり重要。

理由はシンプルだ。

  • 収入がない
  • 生活費は資産から出す
  • 暴落しても、生き続けないといけない

つまり、FIRE後は
「増やすゲーム」から「守る&使い続けるゲーム」に、ルールが変わる。


株式100%の強みと弱み

✔ 強み

  • 長期的なリターンが最も高い
  • 資産が増えるスピードが速い
  • 若くて現役なら、かなり合理的

❌ 弱み

  • 下がるときは容赦なく下がる
  • 生活費を取り崩すタイミングと重なると致命傷
  • メンタルが折れて「売ってしまう」と終わる

現役期(収入がある時期)に株式100%で攻めるのと、
FIRE後(収入がない時期)に株式100%で突っ込むのは、
まったく別のゲームだと思っておいた方がいい。


債券の役割は「増やす」ではなく「安定させる」

債券って、正直こう思われがちだ。

  • 「リターン低いし、いらないのでは?」
  • 「株式の方が長期的には強いでしょ?」

でも、債券の本質は 「増やす」 ではなく 「安定させる」 にある。

株式が崩れたときでも、
ポートフォリオ全体を壊さないための“ショック吸収材”。

だから、リターンだけで見ると物足りなく感じるかもしれないが、
FIRE後の「守り」には相性がいい


FIRE後に債券が効く場面

イメージしやすいように、ざっくりした例を出してみる。

ある年のリターン(ざっくりイメージ)

株式:▲30%
債券:±0〜+5%
  

このとき、

  • 株式を仕方なく売って生活費を出すのか
  • 債券や現金から生活費を出して「株式は寝かせておく」のか

この違いで、
長期の取り崩しリスクがまったく変わってくる。

暴落時でも、
「株式に触らず、債券や現金で数年はしのげる」
という状態を作れるかどうか。

これが、債券を含めた
「守りの資産」の意味だと思っている。


現金の役割は「安心」と「時間を買う」

現金にも、はっきりと役割がある。

① 安心(メンタルの安定装置)

生活費◯年分が現金で確保されている。
これだけで、日々の安心感はかなり変わる。

「資産はあるけど、ほぼ全部が株式」
と、

「株式+債券+生活費数年分の現金」
では、同じ資産額でも心の軽さが別物になる。

② 時間を買う(回復を待つための余裕)

株価が大きく下落したとき、
現金クッションがあれば、

「回復するまで、売らずに待てる」

という選択が取れる。

逆に、現金が薄いと、
「今、売らないと生活費が出ない」
という状況になりやすい。

現金は、

メンタルの安定剤であり、
相場の回復を待つ「時間」を買う武器。

と捉えると、役割が見えやすくなる。


FIRE目線のざっくりした考え方

細かい最適解を追いすぎるとしんどいので、
FIRE目線ではこのくらいのざっくり感で十分だと思う。

現役期 :株式多めでもOK
FIRE期 :株式+債券+現金のバランス重視

具体的な比率は人それぞれ。
ただ、

  • 収入源があるうちはリスク許容度も高い
  • 資産から生活する段階では「守り」を厚く

という方向性だけは、押さえておきたい。


やりがちな失敗パターン

FIRE界隈でありがちな失敗は、だいたいこの形だ。

  • 現役時代と同じノリで株式100%のままFIRE突入
  • 大きな暴落が来る
  • 生活費のために「一番安いとき」に株を売る
  • 立て直せず、「FIRE無理だった…」となる

数字の上では「期待リターンが高い」かもしれないけれど、
人間のメンタルがその前提についていかないことが多い。


僕の感覚

僕の感覚では、

「最大リターン」を取りに行くより、
「夜ちゃんと眠れるか」の方が大事。

FIREは、

不安を増やすための仕組みではなく、
心を軽くするための仕組み。

だからこそ、
あえてリスクを落としてでも
「守りの資産」を厚めに持つ選択は、
十分にアリだと思っている。


まとめ

  • FIRE後は「守りの資産(債券・現金)」がかなり重要
  • 債券=儲けるためではなく、ポートフォリオを安定させるため
  • 現金=精神安定剤 + 相場回復を待つための「時間」
  • 株式100%のままFIRE突入は、メンタル的にもリスク大

次回は、「FIREに向けたポートフォリオの作り方」をテーマに、
株式・債券・現金の組み合わせ方や、
フェーズ別のざっくりした設計方法を整理していく予定。

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30代子持ち。夫婦でメーカー勤務。転職1回。FIREしたい。アイコンはタワシさん(https://x.com/tawashi3333)に描いていただきました。
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