前回の記事では、
オルカン vs S&P500 の違いと役割
について整理した。
ここまで来ると、次の疑問はほぼこれだと思う。
株式だけでいいの?
債券とか現金って、どれくらい持てばいいの?
この記事では、
- FIREに債券や現金は必要なのか?
- 株式100%のリスク
- 「守りの資産」の役割
を、FIRE目線で整理する。
目次
結論:FIREでは「守りの資産」はかなり重要
働いている間は株式多めでもいい。
でも、FIREした後は
守りの資産(債券・現金)がかなり重要。
理由はシンプル。
- 収入がない
- 生活費は資産から出す
- 暴落でも生き続けないといけない
株式100%の強みと弱み
✔ 強み
- 長期的なリターンが最も高い
- 資産が増えるスピードが速い
- 現役期なら合理的
❌ 弱み
- 下がるときは容赦なく下がる
- 取り崩し時に痛い
- メンタルが折れると終わる
FIREは、
「増やすゲーム」から「守る&使い続けるゲーム」に変わる。
債券の役割は「増やす」ではなく「安定させる」
債券=儲からない、と思われがちだが、役割はそこじゃない。
債券は「ショック吸収材」。
株式が崩れたときでも、
ポートフォリオ全体を壊さない。
FIRE後に債券が効く場面
株式:▲30%
債券:±0〜+5%
このとき、
- 株式を売らずに
- 債券や現金から生活費を出せる
→ これだけで、取り崩し破綻リスクが大きく下がる。
現金の役割
① 安心
生活費◯年分が現金で確保されているだけで、精神はかなり安定する。
② 時間を買う
株価が下がったときに、
「回復するまで待てる」
これは想像以上に大きい。
FIRE目線のざっくり考え方
極端にまとめると、
現役期:株式多めでもいい
FIRE期:株+債券+現金のバランス重視
という流れが自然。
やりがちな失敗
- 株式100%のままFIRE突入
- 暴落
- 生活費のために底値で売却
→ これが一番危ない。
僕の感覚
僕の中では、
「最大リターン」より
「夜ちゃんと眠れるか」
の方が大事。
FIREは、不安を増やすためのものではなく、
心を軽くするためのものだから。
まとめ
- FIRE後は守りの資産が超重要
- 債券=儲けるためではなく安定させるため
- 現金=精神安定剤+時間を買う武器
- 株式100%はFIRE後ではリスク大
次回は、「FIREに向けたポートフォリオの作り方」をテーマに、
株式・債券・現金の組み合わせを整理する予定。
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