前回の記事では、
FIRE後の1日の時間設計と、「ダラダラしないけど頑張りすぎない」過ごし方
について整理した。
1日の“型”が見えてくると、次に出てくるのはこういう感覚だと思う。
で、その時間で結局なにをやればいいんだろう?
やりたいことはなんとなくある。
でも「いつかやろう」で数年経ちそう。
FIREしたのに、気づいたら何も変わっていない未来が怖い。
今日は、
- FIRE後に「やっておいてよかった」と感じやすいこと
- 逆に、後回しにすると後悔しやすいこと
- 「あとでやろう」を現実に落とすコツ
をまとめていく。
結論:大きな決断より「小さく試したこと」の数が効く
FIRE後に本当に差がつくのは、
大きな決断より「小さく試したこと」の数。
でかい目標を1つ決めるより、
小さなトライをたくさんやった人の方が満足度が高い。
「あとでやろう」を、
カレンダーとお金に落とした数だけ、人生の厚みが増えていく。
FIRE後に「やっておいてよかった」と感じやすい4つの領域
① 趣味・遊びを“ちゃんと”やってみる
FIRE後は、「いつかやりたい趣味リスト」を、
実際に1つずつ触ってみるタイミングでもある。
- 行きたかった場所への旅(国内外)
- カメラ/釣り/キャンプ/ガーデニング
- ゲーム・アニメ・マンガを“罪悪感なしで”楽しむ期間
「一生の趣味を決める」ではなく、
お試し期間をちゃんと取るイメージ。
② 学び直し・インプットを増やす
- 資格や検定の勉強
- 語学・プログラミング・統計などのスキル
- 大学講義・オンラインコース(MOOC系)
FIRE後は、「お金のための勉強」から、
純粋に楽しい勉強に切り替えやすいタイミングでもある。
③ 人間関係を“整え直す”
- 会いたかった人に会いに行く
- 久しぶりの友人に連絡してみる
- 新しいコミュニティ(趣味サークル・勉強会)に顔を出す
仕事を辞めると、「放っておくと人間関係が勝手に減る」がデフォルト。
続けたい縁/あらためて築きたい縁に、
意識的に時間を使うと、「FIRE後の孤独感」をかなり和らげられる。
④ 小さな挑戦(副業・小商い・ボランティア・発信)
FIRE後は、「失敗しても生活には困らない挑戦」ができる、
かなり貴重な期間でもある。
- ブログ・SNSでの発信
- 小さなオンラインサービスや物販
- 地域活動・ボランティア
- noteやKindleでの執筆
「大きく当てる」ではなく、
“やってみたことがある世界”を増やすイメージ。
「あとでやろう」にすると、なぜ消えていくのか
FIRE後あるあるとして、
時間はあるのに、気づいたら何も始めていない
というパターンがある。
理由はだいたいこのあたり。
- 期限がないから、後回し無限ループになる
- 「ちゃんと準備してから」と思ってしまう
- 失敗したらイヤだな…と、うっすら怖い
FIREはたしかに自由だけれど、
「いつでもできることは、いつまでもやらない」
になりやすいのも事実。
「やっておいてよかった」を増やすための実践ステップ
① FIRE前〜直後に「やりたいことメモ」を作る
いきなり完璧なリストにしなくていいので、
思いつくままに書き出しておく。
- 旅行してみたい場所
- もう一度やりたい趣味
- 勉強してみたい分野
- 会いたい人
さらに、
- Aランク=「絶対に1回はやりたい」
- Bランク=「できたら嬉しい」
くらいに分けておくと、優先順位がつけやすい。
② 「小さく試す」ルールを決める
たとえば、
まずは「1日・1万円・1ヶ月」までで試す
など、自分ルールを決めてしまう。
- 1日だけ体験レッスンに行ってみる
- 1万円だけ予算をつけて小さなビジネスを試す
- 1ヶ月だけ毎日ブログを書いてみる
完璧な準備 → 一歩も出ない より、
雑でもいいから一歩出る方が圧倒的に価値がある。
③ カレンダーに「仮予約」してしまう
やりたいことは、曖昧な願望のままにせず、
カレンダーに“日付付きで”書いておく。
- ◯月◯日 近所の◯◯温泉に行ってみる
- ◯月◯日 英会話の体験レッスン
- ◯月◯日 昔の友だちに連絡してみる
FIREは、「誰も締切を決めてくれない世界」でもある。
④ 家計に「チャレンジ枠」を作る
FIRE後の家計に、
年間◯万円までは、チャレンジに使ってOK
という枠を作ってしまう。
- 旅行費
- 学び直しの受講費
- 新しい趣味の初期費用
“消えてもOKなお金”としてあらかじめ予算化しておくと、
心理的ハードルがかなり下がる。
僕の感覚
FIRE後の満足度を決めるのは、
年間リターンではなく、
「やってみて良かった」がどれだけ増えたか。
完璧な1発ホームランより、
たくさんのシングルヒットを打ち続けるイメージ。
「やらなくて後悔」より、
「やってみて、まあ微妙だったけどそれも含めてよかった」
の方が、人生としてはだいぶ健全だと思っている。
まとめ
- FIRE後に差がつくのは「小さく試したこと」の数
- 趣味/学び/人間関係/小さな挑戦の4領域はやっておくと満足度が上がりやすい
- 「あとでやろう」は、期限がないからだいたい消える
- やりたいことメモ → 小さく試す → カレンダー&予算に落とす
- 完璧な一歩より、不完全でもいいから一歩出る
次回は、「FIRE後の孤独感と、コミュニティの作り方・居場所の増やし方」をテーマに、
仕事を離れたあとの人間関係や、無理なく居心地のいいつながりを作るコツを整理する予定。
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