前回の記事では、
FIRE計画が想定外にズレたときの「非常口設計」
について整理した。
ここまでくると、もっと日常的な疑問が出てくる。
FIREしたあと、お金ってどう管理すればいい?
毎月どれくらい取り崩せばいい?
管理が細かすぎて疲れそう…
FIRE後の暮らしが「お金を管理するための人生」になってしまうと、本末転倒だ。
結論:完璧な家計簿より、「ざっくりルール+年数回の点検」で十分
毎日チェックしなくていい。
1円単位で管理しなくていい。
「この枠で生きていけているか?」が分かればOK。
大事なのは、お金の不安が日常を侵食しない仕組みを作ること。
FIRE後のお金管理で起きがちな「あるある」
- 管理しすぎて疲れる(毎日資産チェック・細かすぎる家計簿)
- 逆にほぼ見ないで、不安だけ増える
- ルールが細かすぎて続かない
ポイントは、細かさより「続けられるかどうか」。
基本方針:お金の流れを「年 → 月 → 日」に分ける
- 年:今年はどのくらいまで使ってよしとするか
- 月:毎月いくらまでならOKか
- 日々:このペースならだいたい大丈夫か、という体感
設計は「年と月」で。
調整は「日々の暮らし」で行うイメージ。
① 年間レベルの設計
✔ 年間生活費の予算を決める
- 基本生活費
- 楽しみ(旅行・趣味・外食)
- 特別費(家電・冠婚葬祭・医療など)
合計して「今年は◯◯万円までならOK」という上限ラインを決める。
✔ 取り崩し予定額をざっくり決める
- 年間生活費 − 入ってくるお金(副業・配当など)
その差額が「取り崩し予定額」。
取り崩し率が、自分のFIRE設計の範囲内かを確認する。
② 月次レベルの仕組み:「自分で自分に給料を出す」
✔ 口座に役割を持たせる
- 運用口座(投資・取り崩しの元)
- 生活費口座(毎月の支出用)
- 特別費口座(旅行・家電・教育など)
✔ 毎月「給料日」を作る
毎月◯日に、運用口座から生活費口座へ一定額を移す。
その範囲で1か月を暮らす。
✔ 家計簿は3分類で十分
- 基礎生活費
- 楽しみ
- その他・特別
このくらいのざっくり管理で、「バランスが崩れていないか」が分かればOK。
③ 取り崩しの実務ルール
✔ 売るタイミングを決める
年1回 or 半年に1回、まとめて「数か月〜1年分」の生活費+特別費を現金化しておく。
✔ 暴落時に“まとめ売り”しない仕組み
- 現金クッションを数年分持っておく
- 債券など値動きの小さい資産を一定割合持つ
- 株価が大きく下がっている間は、現金+債券から優先して生活費を出す
④ 「管理疲れ」を防ぐ工夫
1. 資産を見る頻度を決める
日々は生活費口座だけ軽く確認。
総資産は月1回 or 四半期1回で十分。
2. 指標を絞る
- 総資産額
- 年間生活費の何年分あるか
3. 年1回、家族とマネー会議
資産のおおまかな状況と、今年・来年の使い方を一緒に話す。
僕の感覚
FIRE後のお金管理は、「細かさ」より「負担の軽さ」。
完璧な家計簿より、ざっくり続く仕組み。
一喜一憂より、「年単位で見てだいたいOK」ならOK。
毎日をちゃんと味わうために、
お金の仕組みをシンプルに整える。
まとめ
- FIRE後のお金管理はシンプルでいい
- 年単位で予算ラインを決める
- 月単位で「自分に給料を出す」仕組みを作る
- 取り崩しは年1〜2回のまとめ現金化でも十分
- 管理疲れを防ぐには、頻度と指標を絞る
次回は、「FIRE後の“支出の増加”とどう付き合うか」をテーマに、
時間が増えることで増えやすい支出と、そのコントロール方法を整理する予定。
コメント