ミニマリストにあこがれのある方、あるいはミニマリスト的な生活をすでに始めている方にとてもおすすめする3冊の本をご紹介します。
独断で僕のおすすめ度を記載していますが、3冊ともそれぞれの筆者の考え方に触れられて、刺激のある読書になると思います。
具体的にどうすれば理想のミニマリストになれるのか、考え方から行動の仕方までめちゃくちゃ参考になるので、ぜひご覧ください。
- 『必要十分生活』たっく(おすすめ度☆☆)
- 『モノを捨てよ、散歩に出よう』鳥居とり(おすすめ度☆)
- 『ぼくたちに、もうモノは必要ない。- 断捨離からミニマリストへ -』 佐々木 典士 (おすすめ度☆☆☆)
『必要十分生活』たっく(おすすめ度☆☆)
一言でいうと、ちょうどいいモノの量で暮らそうよ、という趣旨の本です。
生活の中で使うあらゆるモノに関して、具体的に必要十分な数や量がどのくらいなのか、丁寧に解説されています。
闇雲に捨てる、というよりも、
必要にして十分な、生活をするうえで最適なものの量ってなんなの、
というところに焦点が置かれています。
その中でも、僕が特に面白いアイディアだなと思い、実践しているものをいくつか紹介します。
・シェービングクリームはコンディショナーを使う
洗面所・風呂場周りでいうと、男性は髭剃り道具が一番場所をとるし面倒だと思います。
筆者は、シェービングクリームは持っておらず、コンディショナーを代わりに使っているそうです。
僕もこの本を読んで試すようにしましたが、コンディショナーで全く問題なく使えています。
旅行先のホテルの2枚刃の髭剃りでも、綺麗に剃ることができます。
いい匂いもするので、気持ちよく髭剃りができて一石二鳥ですね。
かなりおすすめです。
・バスタオルは不要
風呂上りはフェイスタオルのみを使っています。
バスタオルは自分の分は全部捨ててしまいました。
僕は風呂上りはフェイスタオル1枚で全身拭けば十分なので、毎回綺麗な状態のタオルを使って、拭いたらすぐ洗濯機に入れています。
バスタオルは洗濯のかさも増えるし乾かすのに時間がかかるので、数回同じタオルを使ったりしますよね。(これってウチだけですか?)
それより、毎回気持ちいい状態のタオルを使えるほうが嬉しいと思います。
ちなみに僕の妻はバスタオル好きで、バスタオルは必須!と言っているので専用のを持っています。
髪の長い女性だと確かにフェイスタオルじゃ足りなさそうですし、なによりバスタオルをかぶった妻はかわいいので、ここは譲りました。
・思い出の品は写真に撮って処分する
なかなか人にもらったお土産とか、メッセージカードとか、写真とかって捨てづらいですよね。
普段何度も見返すのであれば相当大事なものなので捨てる必要はないと思います。
でも普段はしまっておいて、年に1~2回見返す程度であれば処分した方が楽ですよね。
そこで、思い出の品を綺麗に写真に撮っておいて、現物は捨ててしまえば良いです。
大切なのは思い出なので、写真を見れば十分にその時の気持ちを振り返ることができます。
正直僕も送別会でもらった色紙などはすぐに写真に撮って捨てちゃってるので全くの残っていません。
でもたまに写真で見返して思い出に浸ったりできています。
ちなみに筆者は撮った写真をスクリーンセーバーで流れるようにしているそうです。
これも良いアイディアですよね。
こんな風に、いろんなアイディアや参考になる考え方が満載なので、断捨離を行う際の参考にしてみてください。
『モノを捨てよ、散歩に出よう』鳥居とり(おすすめ度☆)
まずタイトルに惹かれてすぐにkindle版をポチリました。
捨てたい病の体験談エッセー。
僕自身が捨てたい病になっていたので、この筆者の体験談にすごく引き込まれました。
捨てたい病の行きつく先、モノが何もなくなって逆に虚しくなってくる。
ほんとに欲しい未来ってこんなだったっけ、と自問自答。
モノがなくてもモノ以外に楽しみを見つけていこう。
という内容です。
片付けられない母親を反面教師とした話とか、散らかった家のなかで自分の部屋だけは守った話とか、「家族と暮らす捨てたい病の人」あるあるも語られて激しく共感。
悩みながらも、モノを捨てたその先、散歩に出た筆者が日常に楽しみを見出していくところが素敵でした。
モノを捨てたら、散歩に出かけよう。
ひらけた空の下で、そこはかとなく季節の変化を感じたり、散歩する犬を見て微笑んだり、見慣れない花や鳥や昆虫を観察したり、新しい道を覚えたりしながら、 ただ歩く。
モノがなくても、ささやかな楽しみはそのへんに落ちている。
鳥居さんの抑制の効いた淡々とした文章が好きです。
読み終わるとなぜか爽やかな気持ちになれる本です。
⇒実はこの本は2016年に販売終了になっているようで、kindle版も現在ダウンロードできません。
他の鳥居さんの本のリンクのみ貼らせていただきます。
『ぼくたちに、もうモノは必要ない。- 断捨離からミニマリストへ -』 佐々木 典士 (おすすめ度☆☆☆)
ミニマリスト本の最高傑作と呼んでいい本だと思います。
金言の嵐。
もし一冊ミニマリスト本を買おうと思ったら、ぜひこの本を読んでみてください。
読み応えもばっちりです。
(増補版は文庫のみのようなので、kindle版は増補前のもののみ以下に紹介しています。)
なぜミニマリストが生まれたのかに始まり、モノを増やしてしまう理由とそれを捨てるために具体的な考え方を55個、リストにして紹介しています。
さらに、モノを捨てた後の変化について経験を踏まえて書かれています。
これほど網羅的なミニマリスト本はほかにはありません。
僕のkindleには、本書を読んだときにつけたマーカーでいっぱいになっています。
その中でも、特に印象深かった点を紹介します。
ぼくたちは自分の価値を、モノを通して誰かに伝えようと懸命なのだ。
モノの維持・管理に消耗せず、きちんと使っていて、使うことで喜びを感じさせてくれるモノが自分の好きなモノだ。ただ人の目線を気にしたモノ は手放そう。
人がモノを所有する理由の1つに、他人に自分の価値を伝えるのにモノを通しているからだ、と筆者は言います。
例えば、高級な腕時計をつけることは人の目線を気にして、よく見られたいという願望の現れだと思います。
もちろん筆者の言うように、高級腕時計をつけることで、気分が高揚したり、集中力があがってパフォーマンスが向上するなら、価値が十分にあるでしょう。
しかし、1万円の腕時計と100万円の腕時計では機能に100倍の差はありませんし、少なくとも僕は100倍のパフォーマンス向上の効果を得られるとは思えません。
ですので、自分にとって何のためにそのモノが必要なのか、どういう効果を得たいのかをはっきりさせることが大事なのだと思います。
「経験」はどちらが優れているか比べづらく「モノ」はすぐに比べられる。比べられる「モノ」の方が「自分の価値」も確かめられやすい。
だけど実際には、幸せの「持続時間」が長いのは経験の方だ。だから誰かと比べるためにモノを買うより、行動力を上げて経験を積み重ねた方が、はるかに豊かに感じられるようようになる。そして経験は人とは比べにくいものだから、特別な経験でなくていい。
こちらも、モノを通して自分の価値を測ることの虚しさを説明しています。
モノの方が簡単でわかりやすく他人と比べられる。
しかし幸せを感じ続けるためには、モノではなく経験の方が勝るし、経験の方が豊かさを感じられる。
しかもその経験は特別である必要はない。と筆者は言います。
僕はちょっと大きめの車を借金してまで買ったのですが、車自体を自慢したいというよりも、その車でどんな経験をしたいか、ということを考えました。
仲間でキャンプに行きたい、車の荷台で読書したい、海でも山でも好きに走り回りたい。
そんな理想をイメージしていたので、車自体にはあまり執着していません。
理想の生活を実現する手段としての車なので、自分の車より高い車や大きい車を見ても、良い車だなとは思っても、自分より勝ってるななどとは感じません。
しかし、もし車を自分の価値をアピールするために買っていたとしたら、すぐに満足できなくなって、むしろ不満がたまっていくのだと思います。
周囲にそういう人を見かけることもあります。
大事なのはモノではなく経験、そして経験の積み重なりとしての自分自身なのだと、訴えています。
以上、ミニマリストにおすすめする3冊でした。
どの本も刺激的で、前向きな気持ちになれる本です。
是非読んでみてくださいね。
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