前回の記事では、
収入を上げても、使ってしまえばFIREには効かない
という話をした。
固定費を下げて、
収入アップ分を使わずに投資する。
ここまで来ると、次に出てくる疑問はほぼ決まっている。
で、その「投資」って、本当に必要なの?
この記事では、
- 投資しない場合のFIREの現実
- なぜ多くの人が投資を使うのか
- FIREにおける投資の役割
を、できるだけ冷静に整理する。
目次
結論:FIREに投資は「ほぼ必須」
投資なしでFIREするのは、
理論上は可能だが、現実的ではない
理由は単純で、
- インフレ
- 人生の長さ
- 貯蓄だけで支える負担
この3つが、かなり重い。
投資しないFIREはどんな世界か?
仮に、
- 年間生活費:300万円
- リタイア後の期間:30年
とする。
貯蓄だけで賄う場合
300万円 × 30年 = 9,000万円
しかもこれは、
- インフレなし
- 医療費・想定外支出なし
という、かなり楽観的な前提。
現実的には、
1億円以上の現金を寝かせておく必要がある。
投資を使うと何が変わるのか?
一方、投資を使うと、
- 資産が減りにくくなる
- 長生きリスクに強くなる
- インフレにある程度耐性がつく
第2回で出てきた「4%ルール」は、
この考え方の象徴だ。
投資は「お金を増やす魔法」ではなく、
お金を長生きさせる仕組み
投資=ハイリスクではない
ここは、かなり誤解されやすいところ。
投資と聞くと、
- ギャンブル
- 一発勝負
- 大損するもの
というイメージを持つ人も多い。
でも、FIREで使う投資は、それとは真逆。
- 長期
- 分散
- 低コスト
が前提になる。
FIREにおける投資の役割
FIRE視点での投資の役割は、主に3つ。
- インフレ対策
- 取り崩し期間の延命
- 精神的な余裕の確保
特に3つ目は意外と大きい。
「全部減っていくお金」より、
「働き続けるお金」の方が、精神的に楽だ。
やらなくていい投資
FIRE目線で見ると、次は不要。
- 短期トレード
- レバレッジ取引
- 情報に振り回される売買
FIREに必要なのは、
うまさより「再現性」
僕の考え
僕にとって投資は、
早く金持ちになる手段
ではなく
長く自由でいるための道具
という位置づけ。
増えなくてもいい。
減らなければ十分。
まとめ:投資はFIREの土台
- 投資なしFIREは理論上可能だが、かなり厳しい
- 投資は「増やす」より「守る」役割が大きい
- FIREで使う投資は長期・分散・低コスト
- 再現性のある投資だけを選ぶ
次回は、「FIREで使う投資商品はどれか?」をテーマに、
株式・債券・インデックス投資を超初心者向けに整理する予定。
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