前回の記事では、
節約だけではFIREは近づかない。
固定費・変動費・生活満足度のバランスが大事。
という話をした。
つまり、
「いくら削るか?」ではなく、
「どんな生活にお金を使いたいか?」までセットで考えるのがFIRE家計。
そこで次に出てくるのが、こんな疑問だと思う。
結局、1か月の家計をどう組めばいいの?
この記事では、
「3つの箱で管理するFIRE家計テンプレ」を整理していく。
結論:「3つの箱」+「先取り投資」で考える
FIRE家計は、ざっくり次の4つに分けて考えるとシンプルになる。
- 先取りの「貯蓄・投資BOX」
- 固定費BOX
- 変動費BOX
- 自由枠BOX(娯楽・自己投資)
家計簿を完璧につけるよりも、
各BOXの「上限」を決めて、月1回だけ振り返る。
このくらいで十分戦える。
ステップ1:年間の数字を「1か月版」に落とし込む
いきなり「食費はいくら!」と決めるとしんどいので、まずは全体から。
- 手取り年収を出す(ボーナス込みなら、ならしてOK)
- 年間で「貯蓄・投資に回したい金額」を決める
- 残りを12で割って、「1か月で使っていい総額」を出す
先に貯めて、残りで暮らす。
これがFIRE家計の基本形。
ステップ2:「3つの箱」に予算を割り振る
「1か月で使っていい総額」を、3つのBOXに分けていく。
固定費BOX
- 住居費(家賃・住宅ローン)
- 通信費
- 保険料
- サブスク
- 必要なら水道光熱
毎月ほぼ変わらない支出をまとめるBOX。
変動費BOX
- 食費
- 日用品
- 交通費
- 子ども関連の細かい出費 など
暮らすために必要だけど、月によって揺れる支出。
自由枠BOX(生活満足度BOX)
- 外食・カフェ
- レジャー・旅行用の積立
- 趣味・娯楽
- 自分の勉強・自己投資
ここをゼロにしないのがポイント。
「今の生活の満足度」を潰しすぎると、FIREは続かない。
ステップ3:家計簿は「ざっくり管理」でいい
家計簿が続かない人ほど、
完璧に記録しようとして折れる。
FIRE家計で大事なのは、
- どこにいくら使ったか、より
- BOXごとの上限を守れているか
という視点。
実務的な運用イメージ
- 固定費:一度リスト化しておき、月初にざっと確認
- 変動費+自由枠:今月の予算と「残りいくらか」だけ週1でチェック
- レシートをすべて入力しなくてもOK(カード明細を見てメモる程度でも十分)
「毎日つける家計簿」ではなく、
「週1〜月1の棚卸し」で十分。
ステップ4:月に1回だけ「ミニ振り返り」をする
月末〜月初に、5〜10分だけ振り返りタイムを取る。
- 固定費BOX:見直せそうな項目はあったか?
- 変動費BOX:どこがキツかった?どこは余裕だった?
- 自由枠BOX:削りすぎていないか?使ってよかったお金はどこか?
自分への質問例:
- 来月、増やしたいBOXはどこ?
- 少し減らしてもいいBOXはどこ?
- 今月「これは良いお金の使い方だった」と思えた支出は?
「節約できた/できない」よりも、
「良いお金の使い方が増えたか」で見ていくと続けやすい。
僕の感覚
家計簿を完璧に管理している人より、
ざっくりでも家計の構造を把握している人の方が、FIREに近づきやすい。
いくら稼いで、いくら投資して、
いくらでどんな生活をしているのか。
これが見えてくると、
FIREは「ぼんやりした夢」から、
少しずつ「現実のプロジェクト」に変わっていく。
まとめ
- FIRE家計は「3つの箱+先取り投資」で考えるとシンプル
- まずは年間の数字から「1か月版」に落とす
- BOXごとの上限を決めれば、細かい家計簿は捨ててもいい
- 月1回のミニ振り返りで「良いお金の使い方」を増やす
次回は、「共働き・子育て世帯ならどうアレンジするか?」など、
ライフステージ別の家計テンプレについても触れていく予定。
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