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28.FIRE家計テンプレート|1か月の予算と振り返りを「3つの箱」で管理する方法

前回の記事では、

節約だけではFIREは近づかない。
固定費・変動費・生活満足度のバランスが大事。

という話をした。

つまり、
「いくら削るか?」ではなく、
「どんな生活にお金を使いたいか?」までセットで考えるのがFIRE家計。

そこで次に出てくるのが、こんな疑問だと思う。

結局、1か月の家計をどう組めばいいの?

この記事では、
「3つの箱で管理するFIRE家計テンプレ」を整理していく。


目次

結論:「3つの箱」+「先取り投資」で考える

FIRE家計は、ざっくり次の4つに分けて考えるとシンプルになる。

  • 先取りの「貯蓄・投資BOX」
  • 固定費BOX
  • 変動費BOX
  • 自由枠BOX(娯楽・自己投資)

家計簿を完璧につけるよりも、
各BOXの「上限」を決めて、月1回だけ振り返る。
このくらいで十分戦える。


ステップ1:年間の数字を「1か月版」に落とし込む

いきなり「食費はいくら!」と決めるとしんどいので、まずは全体から。

  1. 手取り年収を出す(ボーナス込みなら、ならしてOK)
  2. 年間で「貯蓄・投資に回したい金額」を決める
  3. 残りを12で割って、「1か月で使っていい総額」を出す

先に貯めて、残りで暮らす。
これがFIRE家計の基本形。


ステップ2:「3つの箱」に予算を割り振る

「1か月で使っていい総額」を、3つのBOXに分けていく。

固定費BOX

  • 住居費(家賃・住宅ローン)
  • 通信費
  • 保険料
  • サブスク
  • 必要なら水道光熱

毎月ほぼ変わらない支出をまとめるBOX。

変動費BOX

  • 食費
  • 日用品
  • 交通費
  • 子ども関連の細かい出費 など

暮らすために必要だけど、月によって揺れる支出。

自由枠BOX(生活満足度BOX)

  • 外食・カフェ
  • レジャー・旅行用の積立
  • 趣味・娯楽
  • 自分の勉強・自己投資

ここをゼロにしないのがポイント。
「今の生活の満足度」を潰しすぎると、FIREは続かない。


ステップ3:家計簿は「ざっくり管理」でいい

家計簿が続かない人ほど、
完璧に記録しようとして折れる。

FIRE家計で大事なのは、

  • どこにいくら使ったか、より
  • BOXごとの上限を守れているか

という視点。

実務的な運用イメージ

  • 固定費:一度リスト化しておき、月初にざっと確認
  • 変動費+自由枠:今月の予算と「残りいくらか」だけ週1でチェック
  • レシートをすべて入力しなくてもOK(カード明細を見てメモる程度でも十分)

「毎日つける家計簿」ではなく、
「週1〜月1の棚卸し」で十分。


ステップ4:月に1回だけ「ミニ振り返り」をする

月末〜月初に、5〜10分だけ振り返りタイムを取る。

  • 固定費BOX:見直せそうな項目はあったか?
  • 変動費BOX:どこがキツかった?どこは余裕だった?
  • 自由枠BOX:削りすぎていないか?使ってよかったお金はどこか?

自分への質問例:

  • 来月、増やしたいBOXはどこ?
  • 少し減らしてもいいBOXはどこ?
  • 今月「これは良いお金の使い方だった」と思えた支出は?

「節約できた/できない」よりも、
「良いお金の使い方が増えたか」で見ていくと続けやすい。


僕の感覚

家計簿を完璧に管理している人より、
ざっくりでも家計の構造を把握している人の方が、FIREに近づきやすい。

いくら稼いで、いくら投資して、
いくらでどんな生活をしているのか。

これが見えてくると、
FIREは「ぼんやりした夢」から、
少しずつ「現実のプロジェクト」に変わっていく。


まとめ

  • FIRE家計は「3つの箱+先取り投資」で考えるとシンプル
  • まずは年間の数字から「1か月版」に落とす
  • BOXごとの上限を決めれば、細かい家計簿は捨ててもいい
  • 月1回のミニ振り返りで「良いお金の使い方」を増やす

次回は、「共働き・子育て世帯ならどうアレンジするか?」など、
ライフステージ別の家計テンプレについても触れていく予定。

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30代子持ち。夫婦でメーカー勤務。転職1回。FIREしたい。アイコンはタワシさん(https://x.com/tawashi3333)に描いていただきました。
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