前回の記事では、
FIREしてもなぜ働くのか?/働くことを「生き方の一部」として再定義する
という話をした。
つまり、「FIRE後にどれくらい働くか」の解像度はだいぶ上がってきたはず。
次に出てくるのは、かなり生活寄りの疑問だ。
実際、FIREしたら1日ってどう過ごせばいいんだろう?
今日は、
- FIRE後の1日にありがちなパターン
- 時間設計のざっくりした考え方
- タイムテーブルのサンプル
- ダラダラしすぎないための“ゆるいルール”
をまとめていく。
結論:FIRE後の1日は「時間の箱」で考える
分単位のガチ計画は続かない。
でも完全ノールールだと、だいたい崩れる。
そこでおすすめなのが、
「ざっくり4つの箱」に時間を割り振る考え方だ。
- 家族の時間
- (必要なら)仕事・収入の時間
- 自分の成長・趣味の時間
- 生活メンテナンスの時間
この4つのバランスで見ると、FIRE後の1日はかなり組みやすくなる。
FIRE後によくある「1日の過ごし方」パターン
① なんとなくダラダラ型
- 起きる時間がバラバラ
- スマホ・SNS・動画でいつの間にか夕方
- 「今日何してたっけ…?」で終わる日が増える
最初は最高に楽しいが、数週間〜数カ月で虚無感が出てくることが多い。
② タスク詰め込みすぎ型
- 「せっかくFIREしたんだから!」と予定を詰め込む
- 朝から晩まで自己投資・家事・運動・勉強
- 結果、会社員時代より謎に忙しい
FIREしたのに、なぜか「常に追われている感覚」を再現してしまうパターン。
③ 家事・育児フルコミット型
- 子どもの送迎・家事・買い物・家のことを全部やる
- 「家のマネージャー」として超有能になる
- でも、自分の時間がゼロに近づきがち
家族にとってはありがたい一方で、自分の満足度とのバランスが崩れやすい。
時間設計は「4つの箱」で考える
分刻みのスケジュールより、ざっくりと“時間の箱”で考えるとラクになる。
① 家族の時間
② 仕事・収入の時間(やるなら)
③ 自分の時間(趣味・学び)
④ 生活メンテナンス(家事・運動・雑務)
✔ まずは「比率」を決めてみる
たとえば平日1日(24時間)のうち、
- 家族:30%
- 仕事・収入:20%
- 自分:30%
- 生活メンテ:20%
くらいにしたい…など。
この「ざっくり比率」があるだけで、
何となくスマホで溶けていく時間が減る。
タイムテーブルのサンプル
① 子育て家庭(セミリタイア・ゆるく働く場合)
- 06:30〜08:30 家族タイム(朝食・準備・登園など)
- 09:00〜11:30 仕事タイム(在宅ワーク/ブログ/副業)
- 11:30〜13:00 生活メンテ(買い物・家事・昼食)
- 13:00〜15:00 自分時間(読書・勉強・運動)
- 15:00〜18:30 家族タイム(お迎え・遊び・夕食)
- 20:00〜22:00 自分時間(趣味・ゆるく仕事)
「毎日これ通りにやる」というより、
午前=仕事+家事/午後=自分+家族/夜=インプット
くらいの“ざっくり設計”を持っておくイメージ。
② 単身・子どもなしパターン
- 午前:集中タイム(運動+仕事 or 学び)
- 午後:外出・趣味・人と会う時間
- 夜 :ゆっくりインプット&リラックス
「午前にちゃんと働く/学ぶ → 午後からはゆるく過ごす」パターンは、
満足度が高くなりやすい。
ダラダラしすぎないための“ゆるいルール”
FIRE後におすすめなのは、
「自分にだけわかるゆるいルール」を決めておくこと。
- 平日の午前中は“スマホ封印タイム”にする
- 毎日、外に一度は出る(散歩だけでもOK)
- 1日1回、「今日はこれだけやった」と言えるタスクを決める
たとえば、
- ブログを1本下書きする
- 家計を10分だけ見直す
- 筋トレやストレッチを10分やる
ルールは“守れなきゃいけないもの”ではなく、
「迷子にならないためのガイド」くらいの温度感で。
定期的に「1日の棚卸し」をする
FIRE後の時間設計は、一度決めたら終わりではない。
「なんか最近、バランス悪いな…」と感じたら、ちょこちょこ調整していい。
たとえば、月に1回くらい、
- 家族時間は足りているか?
- 自分の時間は取れているか?
- やたら仕事時間が増えていないか?
- ダラダラ時間が増えすぎていないか?
を振り返るだけでも、“良い1日”に寄せていける。
僕の感覚
FIRE後の1日は「生産性競争」から降りて、
満足度ベースで組み立て直すもの。
何個タスクをこなしたか、より、
1日の終わりに「今日、悪くなかったな」と思えるか。
そのためのベースとして、ざっくりとした時間設計があるイメージ。
まとめ
- FIRE後の1日は「時間の4つの箱」で考えるとラク
- 完全ノールールだと、ダラダラ or 詰め込みになりがち
- 家族/仕事/自分/生活メンテの比率をざっくり決める
- タイムテーブルは“例”でよくて、守ることが目的ではない
- ゆるいルール+月1の棚卸しで、少しずつ整えていく
次回は、「FIRE後にやっておいてよかったこと/やらなくて後悔しそうなこと」をテーマに、
趣味・学び・人間関係・挑戦の視点から整理していく予定。
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