MENU

37.FIRE後の1日はどう過ごす?──「ダラダラしないけど頑張りすぎない」時間設計のコツ

前回の記事では、

FIREしてもなぜ働くのか?/働くことを「生き方の一部」として再定義する

という話をした。

つまり、「FIRE後にどれくらい働くか」の解像度はだいぶ上がってきたはず。
次に出てくるのは、かなり生活寄りの疑問だ。

実際、FIREしたら1日ってどう過ごせばいいんだろう?

今日は、

  • FIRE後の1日にありがちなパターン
  • 時間設計のざっくりした考え方
  • タイムテーブルのサンプル
  • ダラダラしすぎないための“ゆるいルール”

をまとめていく。


目次

結論:FIRE後の1日は「時間の箱」で考える

分単位のガチ計画は続かない。
でも完全ノールールだと、だいたい崩れる。

そこでおすすめなのが、
「ざっくり4つの箱」に時間を割り振る考え方だ。

  • 家族の時間
  • (必要なら)仕事・収入の時間
  • 自分の成長・趣味の時間
  • 生活メンテナンスの時間

この4つのバランスで見ると、FIRE後の1日はかなり組みやすくなる。


FIRE後によくある「1日の過ごし方」パターン

① なんとなくダラダラ型

  • 起きる時間がバラバラ
  • スマホ・SNS・動画でいつの間にか夕方
  • 「今日何してたっけ…?」で終わる日が増える

最初は最高に楽しいが、数週間〜数カ月で虚無感が出てくることが多い。

② タスク詰め込みすぎ型

  • 「せっかくFIREしたんだから!」と予定を詰め込む
  • 朝から晩まで自己投資・家事・運動・勉強
  • 結果、会社員時代より謎に忙しい

FIREしたのに、なぜか「常に追われている感覚」を再現してしまうパターン。

③ 家事・育児フルコミット型

  • 子どもの送迎・家事・買い物・家のことを全部やる
  • 「家のマネージャー」として超有能になる
  • でも、自分の時間がゼロに近づきがち

家族にとってはありがたい一方で、自分の満足度とのバランスが崩れやすい。


時間設計は「4つの箱」で考える

分刻みのスケジュールより、ざっくりと“時間の箱”で考えるとラクになる。

① 家族の時間
② 仕事・収入の時間(やるなら)
③ 自分の時間(趣味・学び)
④ 生活メンテナンス(家事・運動・雑務)

✔ まずは「比率」を決めてみる

たとえば平日1日(24時間)のうち、

  • 家族:30%
  • 仕事・収入:20%
  • 自分:30%
  • 生活メンテ:20%

くらいにしたい…など。
この「ざっくり比率」があるだけで、

何となくスマホで溶けていく時間が減る。


タイムテーブルのサンプル

① 子育て家庭(セミリタイア・ゆるく働く場合)

  • 06:30〜08:30 家族タイム(朝食・準備・登園など)
  • 09:00〜11:30 仕事タイム(在宅ワーク/ブログ/副業)
  • 11:30〜13:00 生活メンテ(買い物・家事・昼食)
  • 13:00〜15:00 自分時間(読書・勉強・運動)
  • 15:00〜18:30 家族タイム(お迎え・遊び・夕食)
  • 20:00〜22:00 自分時間(趣味・ゆるく仕事)

「毎日これ通りにやる」というより、
午前=仕事+家事/午後=自分+家族/夜=インプット
くらいの“ざっくり設計”を持っておくイメージ。

② 単身・子どもなしパターン

  • 午前:集中タイム(運動+仕事 or 学び)
  • 午後:外出・趣味・人と会う時間
  • 夜 :ゆっくりインプット&リラックス

「午前にちゃんと働く/学ぶ → 午後からはゆるく過ごす」パターンは、
満足度が高くなりやすい。


ダラダラしすぎないための“ゆるいルール”

FIRE後におすすめなのは、
「自分にだけわかるゆるいルール」を決めておくこと。

  • 平日の午前中は“スマホ封印タイム”にする
  • 毎日、外に一度は出る(散歩だけでもOK)
  • 1日1回、「今日はこれだけやった」と言えるタスクを決める

たとえば、

  • ブログを1本下書きする
  • 家計を10分だけ見直す
  • 筋トレやストレッチを10分やる

ルールは“守れなきゃいけないもの”ではなく、
「迷子にならないためのガイド」くらいの温度感で。


定期的に「1日の棚卸し」をする

FIRE後の時間設計は、一度決めたら終わりではない。
「なんか最近、バランス悪いな…」と感じたら、ちょこちょこ調整していい。

たとえば、月に1回くらい、

  • 家族時間は足りているか?
  • 自分の時間は取れているか?
  • やたら仕事時間が増えていないか?
  • ダラダラ時間が増えすぎていないか?

を振り返るだけでも、“良い1日”に寄せていける。


僕の感覚

FIRE後の1日は「生産性競争」から降りて、
満足度ベースで組み立て直すもの。

何個タスクをこなしたか、より、
1日の終わりに「今日、悪くなかったな」と思えるか。
そのためのベースとして、ざっくりとした時間設計があるイメージ。


まとめ

  • FIRE後の1日は「時間の4つの箱」で考えるとラク
  • 完全ノールールだと、ダラダラ or 詰め込みになりがち
  • 家族/仕事/自分/生活メンテの比率をざっくり決める
  • タイムテーブルは“例”でよくて、守ることが目的ではない
  • ゆるいルール+月1の棚卸しで、少しずつ整えていく

次回は、「FIRE後にやっておいてよかったこと/やらなくて後悔しそうなこと」をテーマに、
趣味・学び・人間関係・挑戦の視点から整理していく予定。

本棚
30代子持ち。夫婦でメーカー勤務。転職1回。FIREしたい。アイコンはタワシさん(https://x.com/tawashi3333)に描いていただきました。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次