前回の記事では、
FIRE後にどこに住むか(都会・郊外・地方・二拠点)
について整理した。
住む場所が少し見えてくると、次に気になってくるのはかなり身近なテーマだと思う。
で、FIRE後の「1日」って、どう過ごせばいいんだろう?
この記事では、FIRE後の1日の過ごし方について、
ルーティンの作り方と「だらけすぎないためのゆるい設計」をまとめていく。
結論:カレンダーを埋めすぎず、ノールールにもしない
FIRE後の幸福度は「1日の設計」でかなり変わる。
ガチガチのスケジュールでも、完全ノールールでもなく、
“ざっくりした時間ブロック+コア習慣3つ”くらいがちょうどいい。
- 完全フリーだと、逆にしんどくなりがち
- 詰め込みすぎると、会社員時代と変わらない
- ほどよい「型」を作って、中身を日々変えていくのが現実的
FIRE後の1日で起こりがちな“つまずき”
① だらけ → 自己嫌悪ループ
- 目覚ましなしでダラダラ起きる
- YouTube・SNSで午前が終わる
- 「今日も何もしてない…」という罪悪感だけ残る
② スケジュール詰め込みすぎ問題
- 趣味・勉強・ジム・副業で予定を埋める
- 気づくと、会社員時代以上に忙しい
③ 昼夜逆転・生活リズム崩壊
誰にも咎められないぶん、最低限のフレームを用意しないと崩れやすい。
考え方①:1日を「時間ブロック」でざっくり分ける
1時間単位で管理するのではなく、「ブロック」で考える。
- 朝(7〜10時):身体と頭を起こす時間
- 昼(10〜15時):集中する/動く時間
- 夕方(15〜18時):家事・家族タイム
- 夜(18〜22時):リラックス&インプット
「このブロックでは、だいたいこういうことをする」くらいのゆるさで決めておくと、
自由と秩序のバランスが取りやすい。
考え方②:毎日やる「コア習慣」を3つだけ決める
全部自由にすると、逆に形がなくなる。そこで、
毎日やる“コア習慣”を3つだけ決めておく。
- 身体:30分歩く or 軽い筋トレ
- 家:家事・片づけ・家計チェックを少しだけ
- 頭:読書/勉強/日記を30分以上
この3つができていれば、「今日は最低限OK」と思える“心の土台”になる。
考え方③:曜日ごとに“ゆるいテーマ”をつける
- 月・木:仕事/副業の日
- 火:家事・事務処理の日
- 水・金:趣味・勉強の日
- 土日:家族デー・完全オフ
曜日に「主役テーマ」をつけると、1週間にリズムが生まれる。
モデルケース:FIRE後の1日のイメージ
モデル①:完全FIRE寄り
- 7:00 起床・散歩・コーヒー
- 8:00 家事・片づけ
- 9:00 読書・勉強・日記
- 11:00 買い物・用事・ランチ
- 14:00 趣味・創作・カフェ作業
- 17:00 家族時間・夕食準備
- 20:00 風呂・ゆるく動画
- 22:30 就寝
モデル②:セミリタイア(週3勤務)
働く日: 朝〜昼は仕事、夕方以降は家族と自分時間。
休みの日: 午前に運動と自分のプロジェクト、午後〜夜は家族や友人との時間。
モデル③:小さい子どもがいる家庭のFIRE
- 午前:送り迎え・子ども対応・家事
- 昼寝/園の時間:自分の時間(勉強・副業など)
- 夕方〜夜:全力で家族タイム
- 寝かしつけ後:30分だけ自分のインプット
だらけすぎないための「ゆるいルール」
- 朝は必ず着替えて外に出る(散歩・コンビニ・ゴミ出しでもOK)
- 「1日1アウトプット」(日記1ページ/X1投稿など)
- スマホ娯楽の上限時間を決める
- 午前中には何か1つ予定を入れておく
一方で、「詰め込みすぎ」も防ぐ
- カレンダーにあえて「何もしないブロック」を入れる
- 週1日はノールールDAYにする
- 予定が多すぎる日は、あえて1つ減らす
「まだ余裕があるくらい」で止めておく感覚が、長く続けるうえでは大事。
ミニワーク:自分の「理想の1日」を書いてみる
- 理想の1日のタイムラインを書く
- 今の1日のタイムラインを書く
- 「すぐに1つだけ変えられそうなポイント」を丸で囲む
- 明日からは、その1つだけ試してみる
いきなり全部を理想に寄せようとせず、「1ミリずつ調整していく」くらいがちょうどいい。
僕の感覚
FIRE後の“成功度”は、資産額だけでなく、
「1日の手触り」で決まる。
朝起きたときに「だいたいの型」があって、
その中で季節や気分に合わせて中身を変えていく。
何もしない日も「そういう日」として許せる。
まとめ
- FIRE後の1日は、設計次第でかなり変わる
- 時間ブロック+コア習慣3つがシンプルで強い
- 曜日ごとのテーマで1週間にリズムをつける
- だらけ防止のゆるいルールと、「何もしない日」の両方が必要
- 理想の1日と現実を比べて、「1つだけ」変えるところからで十分
次回は、「FIREと健康(運動・睡眠・メンタルケア)」をテーマに、
長くFIREを続けるための“からだとこころの整え方”について整理する予定。
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