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43.FIREは「健康」が崩れたら一気に苦しくなる──運動・睡眠・メンタル・検診のミニマム設計

前回の記事では、

FIRE後の1日の過ごし方と、ゆるいルーティンの作り方

について整理した。

1日の形が少し見えてくると、次に気になってくるのがもっと根っこのテーマだと思う。

この身体とメンタルで、
本当に長いFIRE期間を走り切れるだろうか?

この記事では、FIREと健康をテーマに、
運動・睡眠・メンタル・検診の「ミニマム設計」について整理していく。


目次

結論:FIREは「お金 × 時間 × 健康」の3点セット

どれか1つが大崩れすると、
残り2つの価値も一気に目減りする。

とはいえ、ジム週5・早寝早起き完璧・毎日自炊…みたいな“理想の健康生活”を、
最初から目指す必要はない。

大事なのは、

「これだけは守っておく」という“ミニマム設計”を持つこと。


なぜFIREで「健康」が重要になるのか

① 働いてカバーする選択肢が狭くなる

FIRE後は、医療費や介護費がダイレクトに資産を削る。
健康を崩すと、FIREプランそのものが揺れやすい。

② 時間が増えるぶん「不健康な習慣」が育ちやすい

  • ずっと家にいる
  • ほとんど動かない
  • 夜更かしし放題

時間は、良くも悪くも「習慣を強化するブースター」になる。

③ メンタル不調は「お金・時間」の価値を一気に奪う

  • 何をしても楽しくない
  • 不安が強すぎて資産を使えない
  • 人と会う気力が出ない

この状態では、FIREのメリットをほとんど活かせない。


健康①:運動のミニマム設計

「理想」ではなく、「これだけは」のラインを決めておく。

✔ ミニマム目安(あくまで方向性)

  • 週合計:中くらいの強度の運動を150分程度(30分×週5など)
  • 毎日:合計6,000〜8,000歩くらいを目安にする
  • 座りっぱなし防止:1時間に1回は立ち上がる

✔ FIREならではの運動の入れ方

  • 平日昼間の空いている時間帯にウォーキングやジム
  • 朝ブロックに「散歩」を固定する
  • 買い物や掃除を“運動枠”として意識して増やす

健康②:睡眠リズムのミニマム設計

FIRE後は、睡眠時間とリズムが崩れやすい。

✔ ミニマム目安

  • 1日6.5〜7.5時間くらいをターゲットにする
  • 起きる時間を先に決めて、寝る時間はそこから逆算
  • 平日と休日で起床時間を大きくずらさない

✔ 崩れやすいパターンと対策

  • 寝る直前までスマホ → 寝る1時間前は「画面オフ」タイムにする
  • 昼寝が長すぎる → 15〜20分程度にとどめる(ソファで軽く)

健康③:食事・検診のミニマム設計

✔ 食事は「完璧」ではなく「崩れすぎ防止」

  • 甘い飲み物を常飲しない
  • お菓子・ジャンクは「毎日」ではなく「決めた日に楽しむ」
  • 野菜かたんぱく質を1品は入れる

FIREの目的は、身体をいじめてまで節約することではなく、
長く動ける身体をキープすること。

✔ 検診・人間ドックのミニマムライン

  • 年1回の健康診断を「固定イベント」にする
  • 40代以降は、がん検診や血圧・血糖などのチェックも意識

平日の昼間に病院へ行けるのは、FIREならではの強み。


健康④:メンタルのミニマム設計

✔ 「完全に1人」はけっこう危険

  • 誰とも話さない日が続く
  • ネットの情報だけにさらされる
  • 考えがどんどん内向きになる

✔ ミニマムラインの例

  • 週に数回は「対面 or 音声」で誰かと会話する
  • 相談できる人/場所を事前にリスト化しておく

✔ 「なんとなくツラい」を放置しない

  • 睡眠の乱れが続く
  • 食欲の極端な変化
  • 好きだったことに興味が湧かない
  • 朝起きるのが異常にしんどい

こうした状態が2週間以上続くなら、早めに専門家に相談してほしいサイン。


「FIRE健康ミニマム3点セット」を作る

  1. 運動: 毎日6,000〜8,000歩+軽い筋トレ or ストレッチ。
    1時間に1回は立ち上がる。
  2. 睡眠・生活リズム: 起床時間を固定し、6.5〜7.5時間を目安。
    寝る前1時間は画面を見すぎない。
  3. 検診・メンタル: 年1回の健康診断+必要な検診。
    週に数回は誰かと話す予定を入れ、メンタルの黄色信号を自分なりに書き出しておく。

僕の感覚

FIREに本当に効いてくるのは、
「何歳でいくら貯めたか」より、
「何歳まで、どんな状態で生きていられるか」だと思う。

完璧じゃなくていい。
意識高い系にならなくていい。
でも「このラインだけは守る」という“自分ルール”は持っておきたい。


まとめ

  • FIREは「お金 × 時間 × 健康」の3点セット
  • 健康を崩すと、FIREプランへのダメージが大きい
  • 運動・睡眠・食事・検診・メンタルのミニマムラインを決めておくと安心
  • 完璧ではなく「これだけは守る」ルールが重要

次回は、「FIREとライフイベント費(教育費・介護・大型支出)」をテーマに、
子どもの教育・親の介護・住宅や車などの大きな支出を、
どうFIRE計画に組み込んでいくかを整理する予定。

本棚
30代子持ち。夫婦でメーカー勤務。転職1回。FIREしたい。アイコンはタワシさん(https://x.com/tawashi3333)に描いていただきました。
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