MENU

61.FIRE後の1日はこう組む|ダラダラしすぎず、詰め込みすぎない時間割と習慣設計

前回の記事では、

FIRE後の学び直しと、第二のキャリアの育て方

について整理した。

そうなると、次に気になってくるのはここだと思う。
「で、FIREしたあとの1日って、どう組み立てればいいの?」

ダラダラしすぎるのも不安。
予定を詰め込みすぎても疲れる。
この記事では、FIRE後の1日の時間割と習慣設計について考えていく。


目次

結論:FIRE後の1日は「リズム設計」がいちばん大事

FIRE後の1日は、「何をするか」より
「どんなリズムで生きるか」が大事。

ポイントは3つ。

  • 1日を「3〜4つのブロック」に分ける
  • 各ブロックに「核になる習慣」を1〜2個置く
  • スケジュールは“7割埋める”くらいで止めておく

① FIRE後の1日にありがちな落とし穴

落とし穴1:とりあえず全部「自由」にしてしまう

  • 目覚ましなし
  • 予定なし
  • やることも特に決めない

最初は天国みたいに感じるけれど、
数週間〜数ヶ月続くと、「自分でもよくわからない虚無感」が出てくることが多い。

落とし穴2:逆に「やりたいことリスト」で詰め込みすぎる

  • 勉強も
  • 運動も
  • 家事も
  • 家族サービスも

ぜんぶ「ちゃんとやろう」とすると、会社員時代より忙しくなって、
なぜかずっと疲れている状態になりがちだ。

落とし穴3:「何もしてない自分」を責め始める

  • 今日は生産的じゃなかった
  • もっと有意義に過ごすべきだった
  • FIREしたのにこの程度か…と落ち込む

FIRE後の時間なのに、自分で自分を追い込むループに入ってしまう。


② 1日は「3〜4つのブロック」で考える

いきなり分単位・時間単位で管理しようとすると続かない。
まずは「ブロック」でざっくり分けるのがおすすめだ。

たとえば、こんな分け方。

  • 朝(起床〜10時くらい)
  • 昼(10時〜16時くらい)
  • 夕方〜夜(16時〜就寝)

あるいは、

  • 朝時間(自分のため)
  • 日中時間(家族・社会との時間)
  • 夜時間(リラックス)

この程度のざっくり感で十分だ。

各ブロックに「核になる習慣」を1〜2個置く

例としては、こんなイメージ。

朝ブロック

  • 軽い運動
  • 勉強・読書

昼ブロック

  • 家事・買い物
  • 学び直し・セミリタイアの仕事

夜ブロック

  • 家族との時間
  • 趣味・映画・ゲームなどのリラックス

1ブロックに「核習慣1〜2個」+残りは自由。
これくらいが、「何もしてない感」と「詰め込みすぎ」の中間になりやすい。


③ 習慣設計のポイント

ポイント1:毎日やるものは「3つまで」に絞る

たとえば、

  • 30分の運動(散歩・筋トレ・ストレッチなど)
  • 60分の学び時間(読書・オンライン講座など)
  • 家族と一緒に過ごす“なんでもない時間”

毎日やることを増やしすぎると、
「できなかった自分」を責める材料が増えるだけになる。

ポイント2:「週◯回」でいい習慣も混ぜる

  • 週2〜3回のジム
  • 週1回の友人とのランチ
  • 週1回の長めの散歩やハイキング

すべて「毎日」にしなくていい。
ゆるく続けられる頻度を優先した方が、結果的に長続きする。

ポイント3:1日は“7割埋める”くらいがちょうどいい

何も予定がない → ダラダラ & 不安。
びっしり予定 → 会社員と同じでしんどい。

「やることが決まっている時間」と、
「なんとなく流れに任せる時間」の両方があると、
FIRE後らしい“ゆとり”が出てくる。


④ 具体的な1日のイメージ(あくまで一例)

パターンA:子育て世代のFIRE / セミリタイア

  • 06:30〜08:30 子どもの準備・朝ごはん・見送り
  • 09:00〜10:00 散歩・軽い運動
  • 10:00〜12:00 学び時間(資格・語学・第二のキャリアの勉強)
  • 12:00〜14:00 昼ごはん・家事・買い物
  • 14:00〜16:00 自由時間(趣味・昼寝・読書など)
  • 16:00以降 子ども迎え・家族時間・風呂・寝かしつけ
  • 夜 夫婦でゆっくり話す / 動画 / ゲーム / 読書

パターンB:子どもが手を離れつつある / 夫婦2人のFIRE

  • 朝:30〜60分の運動+ゆっくり朝食
  • 昼前〜午後:学び直し・セミリタイアの仕事・ボランティア
  • 夕方:散歩・ジム・趣味時間
  • 夜:お酒・映画・本・ゲームなど「純粋な娯楽」タイム

あくまで例。大事なのは「自分なりの型」を1つ持つことだ。


⑤ 「暇」と「詰め込み」のバランスを取るコツ

① カレンダーに「何もしない時間」も書いておく

たとえば、
「13〜15時:あえて何もしない・散歩・昼寝枠」
のように予定として書いてしまう。

「何も書かれていない時間」ではなく、
「何もしなくていい時間」として意識的に確保する。

② 週に1回は「振り返りタイム」を取る

  • 今週、どんな時間の使い方をしたか
  • 楽しかった時間はどこか
  • しんどかった時間はどこか

5〜10分でいいのでざっくり振り返るだけで、翌週の時間割を微調整しやすくなる。

③ “なんとなく続いているもの”を優先的に残す

  • 気づいたら毎日やっていたこと
  • 気がつくとそこに戻っている習慣

これは相性が良いサインだ。

逆に、
手帳に書かないと全くやらないものや、
思い出すたびに重い気持ちになるものは、
一度手放してしまってもいい。


⑥ やりがちな失敗パターン

  • 朝から晩までTODOリストで埋めてしまう
  • SNSの「理想の1日」に合わせすぎて、自分の感覚を無視する
  • 生産性の高い時間しか認めない
  • ダラダラした日を「無駄な1日」と決めつける

FIRE後は、
「何もしない時間」も含めて、自分で選んだ1日という感覚を育てていく方が、
大きな意味での満足度は高い。


僕の感覚

FIRE後の1日設計は、「理想的な24時間」を作る話ではなく、
“だいたい心地いい24時間”を積み重ねる話。

完璧な時間割はなくていい。
毎日ちょっとだけ違ってもいい。
でも、「軸になる習慣」だけは持っておく。

このくらいのゆるさで設計しておくと、FIRE後の時間はかなり優しくなる。


まとめ

  • FIRE後の1日は「何をするか」より「どんなリズムか」が大事
  • 1日を3〜4つのブロックに分けて、各ブロックに核習慣1〜2個
  • 毎日やる習慣は3つまで、残りは週◯回ペースでOK
  • 1日は“7割埋める”くらいがちょうどいい
  • 何もしない時間も、あえて予定としてカレンダーに入れてしまう

次回は、「FIRE後の“場所の自由”の使い方」をテーマに、
移住・二拠点・プチ移住など、暮らす場所の設計について整理していく予定。

本棚
30代子持ち。夫婦でメーカー勤務。転職1回。FIREしたい。アイコンはタワシさん(https://x.com/tawashi3333)に描いていただきました。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次