前回の記事では、
FIRE後のお金管理と、取り崩し・管理疲れを減らす仕組み
について整理した。
ここまで整えていくと、次のような悩みが出てきやすい。
時間が増えたぶん、支出も増えそうで不安…
このまま増え続けないかな?
でも締め付けすぎると、FIREした意味がない気もする。
結論:支出が「増えること」自体より、増え方と中身が大事
FIRE後に支出が増えるのは、わりと自然。
大事なのは、
「満足度を上げている支出か」
「そのペースで続けても大丈夫か」
の2つ。
金額そのものより、「意図して選んだ支出か/惰性の支出か」を見分けることがポイント。
FIRE後に支出が増えやすい理由
① 時間が増える=お金を使う機会が増える
- 平日にふらっと外出・カフェ
- 平日旅行・イベントへの参加
- 習い事・セミナーなど「気になるもの」に行きやすい
② 家にいる時間が増えて生活コストが変わる
- 光熱費アップ
- 自炊・食費の変化
- 家の快適さへの投資(家具・家電など)
③ 心理的な解放感による「ごほうび消費」
④ 不安や暇を埋める「なんとなく消費」
危ないのは「増えること」ではなく「無自覚で固定化されること」
- 旅行が「たまの楽しみ」から「ないと落ち着かないイベント」へ
- サブスクが積み上がって毎月の固定費に
- ごほうび外食・カフェが「いつもの習慣」に変わる
支出が増えても、「今の自分たちにとって意味のあるお金の使い方だ」と納得できていればまだ良い。
増えた理由が分からないまま固定化されると、モヤモヤが大きくなる。
ステップ1:まず「増えた支出」を見える化する
FIRE前と比べて増えた項目をざっくり書き出す。
- 外食・カフェ
- レジャー・旅行
- 趣味(道具・教室・イベント)
- サブスク・月額サービス
- 子ども関連
- 家・暮らしの快適グッズ
金額より「何に増えているか」が分かることが大事。
ステップ2:「増えた支出」を3つに分ける
- 人生の満足度を上げている支出(経験・学び・健康・家族の思い出など)
- あってもいいけど、なくても困らない支出(惰性の趣味・なんとなくのサブスク)
- 不安や暇を埋めるための支出(衝動買い・なんとなくコンビニやカフェ)
ステップ3:「乗せ替え」と「上限」を決める
✔ 惰性の支出を削って、「満足度の高い支出」に乗せ替える
②・③から「いらない枠」を削り、その分を①の「本当にやりたいこと」に回していく。
✔ 年間・月間の“贅沢枠”を決める
- 旅行・レジャーは年間◯◯万円まで
- 趣味関係は月◯万円まで
- サブスク合計は◯円まで
この枠の中なら、自由に楽しんでOK。
超えそうになったら、何かを入れ替える。
支出コントロールの具体例
旅行が増えた場合
- 年◯回+1回あたりの目安予算を決める
- 代わりに「なんとなく外食・なんとなくレジャー」を少し減らす
サブスクが増えた場合
- 四半期に1回「サブスク棚卸しデー」を作る
- 3か月使っていないサービスはいったん解約
コンビニ・カフェが増えた場合
- 「平日は1日1回まで」「週◯回まで」という上限ルール
- 行くときは“ちゃんと味わう”ことを意識
「締め付けすぎ」もFIREの意味を壊す
支出増加が怖くて、逆に締め付けすぎるのも危ない。
- せっかくの旅行を「お金がもったいない」で楽しめない
- カフェや外食を全部我慢して、家にこもるだけになる
- 「FIREしたのに、前より節約ばかり考えている」状態になる
あらかじめ「余白予算」を組み込んでおくことで、
小さなムダも許容できる設計にしておく。
僕の感覚
FIRE後の支出は、「いくら使うか」より「どう納得して使うか」が本質。
支出総額が多少増えても、満足度が大きく上がるなら“投資”になりうる。
逆に、金額が小さくても、惰性や不安埋めの消費が積み重なると、心は重くなる。
まとめ
- FIRE後に支出が増えるのは自然な流れ
- 危ないのは「理由が分からないまま固定化されること」
- まず「増えた支出」を見える化する
- 満足度を上げる支出と、惰性・不安埋めの支出を分ける
- 惰性分を削り、満足度の高い支出へ“乗せ替え”る
- 贅沢枠・サブスク枠など、上限と余白を先に決めておく
次回は、「FIRE後の“インフレ・物価上昇”とどう付き合うか」をテーマに、
物価上昇がFIRE計画に与える影響と、その備え方を整理する予定。
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