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84.FIRE後、理由はないのに「なんとなく不安」になる——根拠のない不安との付き合い方

前回の記事では、

FIRE後の飽き・マンネリ感と、
「シーズン制」で暮らしを捉え直す考え方

を整理した。

ただ、FIRE後に出てくる感情は「退屈」だけではない。

特に問題はないのに、なんとなく不安。
生活は安定しているのに、落ち着かない。
未来を考えると、理由はないけど怖い。

この記事では、この「なんとなく不安」という言葉にしづらい感情と、どう付き合っていくかを整理していく。


目次

結論:「不安をゼロ」にしなくていい

FIRE後の“なんとなく不安”は、異常でも失敗でもない。
大きな変化を経験した人ほど自然に出てくるもの。

そして大切なのは、

不安をゼロにするのではなく、
「扱えるサイズ」にしていくこと。


FIRE後に“不安”が生まれやすい理由

① 「安心=不安ゼロ」ではない

  • 収入の不安が減る
  • 時間の不安が減る
  • 仕事ストレスが減る

これは間違いなくFIREのメリットだ。

でも同時に、

  • 守られている感覚が薄くなる
  • 社会に繋がっている感覚が弱くなる
  • 未来が「完全に自己責任」になる

ことで、別の種類の不安が生まれる。

会社の不安 → 自由の不安に置き換わるだけ。
というケースも多い。

② 正解の形がなくなる

会社員生活には「レール」がある。

  • 朝起きて働く
  • 定年まで働く
  • 老後に休む

これはある意味、「悩まなくていい人生設計」でもある。

しかしFIRE後は、

  • いつ働いてもいい
  • 働かなくてもいい
  • 住む場所も暮らし方も自由

自由とは、

無限の選択肢から、
全部自分で決め続ける生活。

それが、

  • 間違えたくない
  • これで本当にいいのか?

という「静かな不安」を生む。

③ 「これ、いつまで続けられる?」問題

FIRE後、多くの人が一度は考える。

  • 本当にお金、足りる?
  • 世界が大きく変わったら?
  • 老後、本当に大丈夫?

計算すれば説明はつく。
でも、

理屈は安心なのに、感情が納得してくれない。

これが、「根拠のない不安」の正体のひとつ。


不安は「悪いもの」じゃない

まず大切なのは、

不安=悪
不安=失敗

と決めつけないこと。

むしろ不安があるから、

  • 生活を見直せる
  • 健康を意識できる
  • 無理をしなくなる

不安は「壊す感情」ではなく、
「守ってくれる感情」でもある。

だから、完全になくそうとすると、かえって苦しくなる。


“なんとなく不安”との付き合い方

① 「名前のつかない不安」に名前をつける

モヤモヤがしんどいのは、
何に対する不安か、自分でも分からないから。

紙・スマホ・ノート、何でもいいので、

いま不安に感じていることを書き出す。

例:

  • お金が減っていく未来が怖い
  • この生活が正解か分からない
  • 老後の自分を想像すると落ち着かない
  • 社会から離れすぎたかもしれない

言葉にした瞬間、
「巨大でよく分からない不安」が、
「扱えるサイズの不安」になる。

② 「確認できる不安」と「確認できない不安」に分ける

書き出した不安は、

  • 数字や行動で確認できるもの
  • 未来が絡んで確定しないもの

に分ける。

✔ 確認できる不安

  • 本当にお金足りる? → シミュレーションで確認できる
  • 社会保険どうなる? → 調べれば答えが出る

こういう不安は「確認」という行動で弱くなる。

✔ 確認できない不安

  • 10年後どうなる?
  • 世界が大きく変わったら?

これは100%の安心には到達しない。

完璧な安心より、
「まぁ、なんとかなる設計」を目指す。

③ 「チェックポイント」をつくる

FIREは、

一度決めたら終わり → ではなく、
少しずつ調整していくプロジェクト。

  • 年1で資産と生活をチェック
  • 不安が強くなる時期は、情報を確認で上書き
  • 「これでいい?」を定期的に自分に聞く

こうすると、不安は「今すぐ解決すべき危機」ではなく、
「定期的にメンテナンスする対象」になる。


僕の感覚

FIRE後の「なんとなく不安」は、
人生をちゃんと考えている証拠でもある。

何も考えない人は、不安にもならない。
不安になるのは、「ちゃんと生きたい」から。

不安がある=ダメ ではなく、

不安がある=暮らしを微調整するサイン

くらいでいい。


まとめ

  • FIRE後でも「なんとなく不安」は普通に出てくる
  • 不安は悪ではなく、守ってくれる感情でもある
  • 理屈では安心でも、感情が追いつかないことはある
  • 不安は「言葉にする」と扱いやすくなる
  • 確認できる不安と、確認できない不安を分ける
  • FIREは固定ゴールではなく、「調整し続けるプロジェクト」

次回は、「FIRE後、自由なのに落ち着かない感情」をテーマに、
休めるはずなのに休めない・成果を出さないと不安になる、そんな“心のブレーキ”について整理する予定。

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30代子持ち。夫婦でメーカー勤務。転職1回。FIREしたい。アイコンはタワシさん(https://x.com/tawashi3333)に描いていただきました。
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