前回の記事では、FIREの進捗を確認できる3行ログについて整理した。
ここまで計画や振り返りを整えていくと、多くの人がこう感じ始める。
「FIREに向けて頑張ってるけど……ちょっと疲れてきたかも」
節約も投資も仕事も家族も、全部ちゃんとやろうとすると、
どうしても「楽しさ」や「遊び」が削られがちになる。
そしてある日、我慢が積み重なって突然プチ挫折──。
これは、FIREに真面目に取り組んでいる人ほど起きやすい。
そこで今回は、
- FIRE計画に「遊び枠」は必要なのか?
- ムダに見える支出・時間が実は超重要な理由
- 現実的にどう設計すればいいか?
結論:FIREは「頑張るゲーム」ではなく「続けるゲーム」
“あえて”遊び・ムダ・余白を計画に入れておく方が、むしろ合理的。
理由は3つ。
- 我慢だけの計画は、ほぼ確実に折れる
- 「楽しいこと」は、モチベーションと精神安定剤
- 人生の満足度は「いくら削ったか」ではなく「どう使ったか」で決まる
なぜ「遊び枠」が必要なのか?
① 我慢ベースの節約は、いつか崩れる
外食を減らし、趣味を削り、旅行を我慢する。
最初は勢いで頑張れても、FIREは10年以上に及ぶ“長期戦”。
ずっと我慢し続けるのは現実的ではない。
その結果、
- どこかで爆発
- 反動で散財
- 「もういいや」と計画ごと崩れる
という最悪パターンになりやすい。
② 「楽しいこと」が計画を支える燃料になる
人は「正しいから」だけでは行動を続けられない。
今日・今月・今年のどこかに「楽しみ」がないと、どうしても心が追いつかない。
- ちょっといいご飯
- 趣味への課金
- 家族の思い出予算
こうしたものは、
計画を削る“敵”ではなく、
計画を「続けさせる味方」。
③ 満足度は「お金」ではなく「使い方」で決まる
FIREでは「いくら貯めるか」が主役になりがち。
しかし実際に人生の満足度を左右するのは、
- 何を楽しんだか
- 誰と時間を過ごしたか
- どんな経験を積んだか
という部分。
ここがスカスカのままFIREしても、
自由になってから後悔する可能性が高い。
現実的にどう作る?「遊び枠」の決め方
① まずは「許可する」
遊んでいい。
楽しんでいい。
お金を使っていい。
まずはこれを、自分に許可するところから。
罪悪感ベースの節約は、
- 使う → 罪悪感
- また削る → ストレス
- 反動 → また罪悪感
という悪循環に入りやすい。
② ルールは「ゆるく・固定で」
おすすめはこれくらい。
- 月の中に「遊び費」を明確に用意
- 無理のない金額でOK
- 使い切ってもOK
- 余ってもOK(翌月持ち越しも楽しい)
例えば:
- 月1万円の「人生楽しむ枠」
- 家族で月1回「好きなだけ楽しむ日」
- 年1回は“贅沢していい旅行”
大事なのは、
「堂々と楽しめる“公式の枠”があること」。
③ “浪費”ではなく“人生投資寄りの遊び”を増やす
遊びにも種類がある。
- 経験
- 思い出
- 家族との時間
- 自分の世界が広がること
こうしたものは、遊びでありつつ、ほぼ“人生投資”。
「お金」だけでなく「人生の厚み」を増やす使い方を少しずつ増やしていけばいい。
FIRE計画に入れておくと強い「3つの遊び枠」
① 日常の“ちょい楽しみ枠”
- 月1の外食
- 趣味のための小さな出費
- カフェ・本・ゲーム
日常の中の小さな楽しみは、心の回復力を確実に上げる。
② 年単位の“イベント枠”
- 旅行
- 家族イベント
- 自分だけのご褒美イベント
「今年のハイライトはこれ」
と言える何かがあると、1年が前向きになる。
③ 未来の“夢枠”
- FIRE後にやりたいこと
- 今から少しずつお金・経験を貯める
- 書き出しておく
これは、
未来に希望を持ったまま走るための装置。
僕の感覚
FIRE計画が“息苦しくなった瞬間”、その計画はもう半分崩れている。
お金・家計・投資・シミュレーションはもちろん大事。
でも、
- 楽しむこと
- 余白を残すこと
- 心が軽くなること
ここが欠けたまま走り続けるのは、どこかで無理がくる。
FIREは「人生を軽くするためのもの」であって、
「人生を縛る鎖」じゃない。
だから、ちゃんと遊んで、ちゃんと笑って、ちゃんと楽しんで進んでいけばいい。
まとめ
- FIREは「頑張るゲーム」ではなく「続けるゲーム」
- 我慢だけの節約は、いつか崩れる
- 楽しいことは“敵”ではなく、“続ける燃料”
- 月の「遊び枠」、年の「イベント枠」、未来の「夢枠」を計画に入れると強い
- 罪悪感ではなく、「計画の一部として堂々と楽しむ」
次回はシリーズ最終回、
「FIREは“ゴール”じゃなく“選択肢が増えるプロジェクト”──100回通して見えてきた本質」をテーマにまとめていく予定。
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