前回の記事では、
FIRE後は「守りの資産(債券・現金)」が重要
という話をした。
そうなると、次の疑問はほぼこれだと思う。
結局、株式・債券・現金って、
どのくらいの割合にすればいいの?
ネットを見ると、
- 株式90%!攻めろ派
- 60:40が最適!伝統派
- 現金最強!慎重派
……みたいに、いろんな意見が飛び交っていて、正直カオスだ。
この記事では、
- FIREポートフォリオを考えるうえでの前提
- 具体的な資産配分イメージ
- 失敗しないために大事な視点
を、できるだけシンプルに整理してみる。
結論:正解は1つじゃない。でも「軸」はある
いきなり結論から。
FIREのポートフォリオに「絶対的な正解」はない。
でも、考えるための“軸”ははっきり存在する。
その軸は、主にこの3つだ。
- ① 生活費に対する余裕度
- ② どれくらいの値動きまで耐えられるか(メンタル)
- ③ FIRE前なのか、FIRE後なのか(フェーズ)
この3つを押さえておくと、
「他人のポートフォリオ」をそのまま真似して迷子になるリスクが減る。
大前提:FIREは「増やすフェーズ」と「守るフェーズ」で違う
まず、ここが超重要なポイント。
FIRE前(増やすフェーズ)
- 本業などの収入がある
- 毎月、投資に回せるお金がある
- 時間が味方してくれる
このフェーズでは、
下落があっても「積み立て続けられる」前提があるので、
株式多めのポートフォリオが合理的になりやすい。
FIRE後(守るフェーズ)
- 収入がない、もしくは限定的
- 資産からの取り崩しで生活する
- 暴落が「生活」に直結しやすい
このフェーズで株式100%だと、
暴落 = 生活の不安 = メンタルが折れるリスク
が高くなる。
だからこそ、
「守りの資産(債券・現金)」の比率を上げることが大切。
代表的なポートフォリオ例(あくまで目安)
ここからは、あくまで「目安」としてのイメージ。
これが正解、という話ではなく、考えるときのスタートラインくらいの感覚で見てほしい。
① 攻め寄り(FIRE前〜若い人向け)
株式:80〜90%
債券:10〜20%
現金:生活費+α
- 資産成長を優先したい人
- 収入からの追加投資が継続できる人
- 下落しても「まあ、買い場だよね」と思える人
「時間」と「収入」がしっかりあるうちは、
多少値動きが荒くてもリカバリーしやすい。
② バランス型(FIRE直前〜早期FIRE狙い)
株式:60〜70%
債券:20〜30%
現金:生活費1〜3年分
- 増やしたいけれど、暴落のダメージも抑えたい
- FIRE時期が見えてきた人
- 「もう大勝ちは狙わない」感覚にシフトしつつある人
株式の成長力を残しつつ、
債券と現金で「クッション」を用意するイメージ。
③ 安定寄り(FIRE後・生活基盤重視)
株式:40〜60%
債券:30〜50%
現金:生活費2〜5年分
- 生活基盤の安定を最優先にしたい
- 「暴落しても生活リズムを変えたくない」人
- 取り崩しがメインになっている人
暴落が来ても、
「まあ、この現金と債券があれば数年は普通に暮らせる」
と言えるだけの守りを用意しておく。
「勝つ」より「生き延びる」ことを優先するフェーズだ。
よくある勘違い
「一生同じ配分でいい?」
→ いいえ。
フェーズに応じて配分を変えていくのが普通だと思う。
20代の攻め配分のまま、
FIRE後も突っ走る必要はまったくない。
「債券は儲からないからいらない?」
→ 債券は「儲けるため」ではなく、
ポートフォリオ全体を安定させるためのパーツ。
と思っておいた方がしっくりくる。
値動きの荒い株式の横に、
「ブレーキ役」として置いておくイメージだ。
「現金多すぎは損?」
→ 損、とは言い切れない。
現金はインフレには弱いけれど、
同時に、
「安心して生活できる」ためのコスト
でもある。
暴落が来たときに、
「現金があるから数年は大丈夫」と言えるだけで、
メンタルの安定度はかなり変わる。
僕の感覚
僕自身の感覚では、
最大リターンを狙うより、
ちゃんと続くバランスを作る方が、結果的に強い。
ポートフォリオは、
「相場に勝ちに行くための武器」ではなく、
人生を安心して進めるためのライフジャケット。
そんなイメージで捉えておくと、
極端な攻め・極端な守りに振り回されにくくなる。
まとめ
- FIREのポートフォリオに「絶対解」はない
- ただし、考えるための「軸」ははっきりある
- FIRE前とFIRE後では、適切な配分は変わる
- 最大リターンより「続けられる」が正義
次回は、「年齢・ライフステージによってFIRE戦略はどう変わるか?」について、
20代・30代・40代それぞれの現実的な進め方を整理していく予定。
コメント