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12.FIREは批判される前提で考えた方が楽|周囲との価値観ギャップとの付き合い方

前回の記事では、

年齢によってFIRE戦略は変わる

という話をした。

ここまで来ると、次に出てくるのはもう
「お金の悩み」だけではなくなってくる。

  • 周囲の目
  • 人からの否定
  • 自分のメンタル

みたいな、“人間の悩み” にシフトしていく段階だと思う。


目次

FIREは、わりと高確率で批判される

いきなり現実的な話をすると、FIREはけっこうな確率で批判される。

典型的な言葉は、だいたいこんな感じ。

  • 「働かないなんて甘え」
  • 「社会の役に立たない」
  • 「そんなの一部の成功者だけでしょ」
  • 「家族に迷惑じゃないの?」

もはやテンプレレベルで、似たような言葉がぐるぐる回ってくる。


なぜ批判されるのか?

批判にも、それなりの「理由」がある。

理由① 「常識」から外れている

社会の標準ルートは、だいたいこんなイメージだ。

働く → 定年まで働く → 老後に休む

FIREは、これをまるっとひっくり返す考え方。

標準からズレるものには、
反発や違和感が起きるのはある意味で自然な反応だと思う。


理由② 「自分の人生」と向き合わされる

FIREという考え方は、

「じゃあ、自分はどう生きたいの?」

という問いを、相手の人生にも突きつけてしまう。

この問いがしんどい人ほど、
無意識のうちに攻撃的になりやすい。


理由③ 「理解できないもの」は怖い

シンプルに言うと、知らないものは怖い

だから、

  • よく分からないものを理解しようとするより
  • 「そんなの無理」と否定してしまう方がラク

これも、人間の自然な防衛反応のひとつだと思う。


ここで大切な前提

批判されたり、否定的なことを言われると、
どうしても心が揺れる瞬間がある。

「やっぱり自分が間違ってるのかな…」

でも、ここで覚えておきたいのはこれだ。

価値観の「正解・不正解」は、
その人の人生の文脈によって変わる。

つまり、

「あなたに合っていない」= NG ではなく、
「その人には必要なかった」だけ

というケースがほとんど、ということ。


大事なのは「誰の人生を生きるか」

究極的には、FIREって
お金のテクニックの話ではなく、

「自分の人生をどう選ぶか」という話。

だから、質問はものすごくシンプルになる。

人生のハンドルを他人に渡すのか?
それとも、自分で握るのか?

批判は「他人の期待」。
人生は「自分の現実」。

ここを取り違えないために、
ときどき自分に問い直しておきたい問いだと思う。


ただし、「家族との価値観ギャップ」は別問題

ここまで「周囲との価値観の違い」の話をしてきたけれど、
一つだけ、別レイヤーで考えた方がいい相手がいる。

  • ネットのおじさん → 無視でOK
  • 上司の小言 → だいたいどうでもいい
  • SNSの炎上コメント → ノーカウント

でも──

  • 配偶者
  • 子ども
  • これからも一緒に生きていく人

ここは話がまったく別だ。

家族との価値観ギャップは、
「スルーすればいい」とは絶対に言えないテーマ。

ここは次の記事で、
じっくり腰を据えて整理していきたい。


僕の感覚

僕自身は、FIREは「賛成されること」を
目標にする必要はないと思っている。

  • 全員に理解される生き方なんてない
  • 全員に受け入れられる選択肢なんてない

だからこそ、

「理解されない勇気」も、
FIREの一部。

この感覚を持っておくだけで、
周囲の温度差との付き合い方はかなり楽になる。


まとめ

  • FIREは、わりと高確率で批判される
  • 理由は「常識から外れている」「人の防衛反応」など
  • 価値観の正解・不正解は、その人の文脈で変わる
  • 大事なのは「誰の人生を生きるか」という視点
  • ただし、家族との価値観ギャップは別レイヤーで扱う

FIREは、“みんなに褒められるための選択”ではない。
自分の人生の舵を、自分で握るための選択だと思う。


次回予告(第13回)

次回は、

家族の理解をどう得るか?
FIREの話をどう切り出すか?

というテーマで、
家族の理解・対話・価値観の合わせ方を、より実践的に整理していく予定。

本棚
30代子持ち。夫婦でメーカー勤務。転職1回。FIREしたい。アイコンはタワシさん(https://x.com/tawashi3333)に描いていただきました。
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