今回の記事では、統計検定2級に受かるまでにやった具体的な勉強について述べる。
どんな本を使ったか、参考にしてもらえたらと思う。
前回の記事はこちら。
勉強前のスペックや統計検定2級をなぜ受けようと思ったかについて書いている。
過去問を解いてみてギャップを実感
ネットで統計検定2級の合格者の声を見ると、統計学の時間 | 統計WEBだけで十分、とか1週間で合格した、とかあるけど、信じていない。
というより、元のスペックとか知識の前提が違いすぎるので、真に受けて落ち込まなくていいと思う。私の観測範囲では、わざわざネットに記事を上げている人は理系の人が多く、もともと数学的な知識がある人が多い印象だった。
私の場合、検定試験に合格するためだけというより、統計自体に興味をもって詳しくなっておきたいという思いもあったため、少し時間をかけることにした。
書店や図書館で簡単そうな統計の本を探して、片っ端から必要そうなとこだけ拾い読みしてノートにまとめていった。
時間がない場合でも統計学に関する知識に乏しいと感じる人は、以下のうち1冊くらい読んでおくと理解が速く進むかもしれない。
初心者向け基礎本4冊
実際に読んで参考になったのは下記の4冊。
統計学のための数学教室(おすすめ度:★★★)
統計学のための数学教室は、最もおすすめ。私は最初にこれを読んだが大正解だった。
分散やら標準化やら基本的なことがよくわからず、ギリシャ文字で表される統計の記号にアレルギー反応が出てしまう人にぜひ読んでおいてほしい。
説明はやさしいけど、扱うべきことはしっかり織り込まれてるので、超基礎本で1冊選ぶとしたらこれ。
結局この本を読んでメモしておいたことを、最後の試験前まで参照してた。
文系でも仕事に使える統計学はじめの一歩(おすすめ度:★★☆)
文系でも仕事に使える統計学はじめの一歩は、数式とかをあまり使わずに統計の全体像をつかむための本。
これを読んでも統計ができるようになるわけではないけど、イメージ作りのためには有効だった。
超初心者向け?
文系でも仕事に使える統計学はじめの一歩(おすすめ度:★☆☆)
こちらも、数式を使わず日本語で説明してくれる。
他の本の補強にはなったが、ど初心者がこの本読むだけだとよくわからないと思う。
大学4年間の統計学が10時間でざっと学べる(おすすめ度:★☆☆)
大学4年間の統計学が10時間でざっと学べる、は色んな分野から本が出てる人気シリーズ。
1個1個のテーマが2ページで完結するので、苦手なテーマの理解のために読むのがいいと思う。通読する必要はない。
限られたフォーマットで無理やり説明してるので、本全体としての満足感は少なかった。
この4冊をざっと読んだ時点で、統計学に対する抵抗感が薄れてきたので、ある程度効果があったと思う。
続いて、より実践的な本にすすんで演習を進めた。
基本問題の演習本
例題で学ぶ初歩からの統計学第2版(おすすめ度:★★★)
自分は手を動かして問題を解いていかないとなかなか理解も記憶も進まないので、とにかく簡単な問題をたくさん解ける本が必要だった。
そこで、『例題で学ぶ初歩からの統計学』は、例題で解き方や知識を学び、同様の練習問題で演習を行って理解を深め、章末問題で定着させる、というわかりやすい流れになっていて重宝した。
ごりごり問題を解いていきたい人にはおすすめ。
F分布や、一元配置分散分析などは扱っていないので、これは別途勉強する必要があるが、統計WEBで十分だった。僕はこれしかやっていない。
これらの本を読む中で、新しく知ったこととか大事そうなところは簡単にノートにまとめて、過去問を解く時に見直すようにしていた。
ポイントのみだけだけど、後で見返した時の理解重視でまとめてみた。
次回に続く。
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