資格試験の勉強にはまっている。
きっかけは転職だった。
転職して新しい職場にきたものの、繁閑でいうところの繁に当たる時期が被ってしまい、まともに引き継ぎが無かったため、しばらく暇していた。
渡された社内資料もあらかた読み終えたところで、本格的にやることがなくなる。
そこで、せっかく時間あるんだしと思い、統計の勉強と簿記の勉強をやり始めた。会社で。
周りの人たちも勝手に勉強を始めた僕を特に咎めることもなく、なんとなくぬるい視線を送っていた気がする。
忙しいし、勝手に時間潰してくれてるんならいいや、くらいのつもりだったんだろう。
そんなこんなで、たまに仕事を振られつつも、一日の半分は好き勝手に勉強してた気がする。そして定時帰りの日々。
初めて働いてて楽しいと思った。厳密には働いていないのだけど。
そのうち家に帰ってからも勉強の続きをするようになり、簿記3級の試験を受けて合格した。
大学を卒業してから5年ほど、およそ試験と呼ばれるものは会社で必須だったTOEICくらいだったので、比較的簡単な試験とはいえ合格した時はそれなりに興奮した。
実際受けてみて、資格という形に残るものはいいなと思った。
これまではあんまり資格に興味がなかったし、「ただの資格コレクターは意味ないぜ」なんて、斜に構えていたのだけど。
ただのコレクターじゃ意味無いというのはその通りでも、口だけ偉そうなこと言って勉強してない奴よりよっぽどマシだよなあと思う。
モチベーションの管理というか、ペースメーカーにうってつけだしね。
続いて、簿記3級で勢いをつけた僕は、統計検定や情報系の資格であるITパスポートや基本情報技術者試験なんかを目指して勉強を始めた。
コロナ騒ぎで外出自粛を強要されたのを利用して、ゴールデンウィークなんかはずっとこもって妻と勉強するなどしていた。
そして、2020年の7月にITパスポートに合格し、8月に統計検定2級を受ける予定だ。
と、ここからが本題である。
こんな風に、一生懸命勉強してるのだが、これはあくまで仕事のためである。
直接的に今の仕事に必要というわけではないけど、いっぱしのビジネスマンとしての教養として知識を持っておくと良い分野だし、いずれ今勉強していることが必要になるポジションにも就くかもしれない。
単純に自分の好奇心を満たすためと言うより(もちろんそういう面もあるが)、もっと打算的・戦略的な意図で勉強している。
しかし、だ。
一向に仕事に対してのやる気が出ない。
これはどうもおかしい。
僕は仕事のために勉強をしてるはずだ。しかも喫緊で差し迫って必要な知識を学んでいるわけではないし、会社に資格取得を強制されてるわけでもない。
つまり仕事に対して非常に前向きな姿勢なのだと思う。
それなのに実際に仕事に取り組む時は一向にやる気が出ないのだ。
最近はコロナの影響でずっと在宅ワークをしているが、勤務時間の半分くらいはYouTubeを流しながら業務してるし、Web会議中は寝転んで話聞いてる。
当然業務効率は半分くらいだし、それでいて残業してるのだからとんだ給料泥棒だ。
仕事に対して前向きなくせにやる気は無いというこの状態、すっごいバグみがあるなーと感じてる。
包丁は毎日とぐのに料理はしない、筋トレはめっちゃやってるのに部活の練習は真面目にやらない、みたいな。
もっとすぐ仕事に生きるような事を勉強すればいいのかしら、なんて思ったりもする。
でもなにをやりゃいいのかわからんし、必要なことは業務中に覚えたり学んだりすればいい話だ。
なので、勉強の方針としては中長期目線で間違ってはないのだろうと思う。
考えたら、仕事に対してのやる気が出ないことなんて問題じゃないのかもしれない。
仕事がこなせないのであれば由々しき事態だが、与えられたことプラスアルファくらいはやってるので、むしろ周囲からはやる気あるように見えてるかもしれない。
結局、評価はちゃんとやってるように「見えるか」だけで決まるので、やる気の有無は関係ないように思う。
そうなると問題の所在が変わる。
というか問題自体なかったことになってくる。
そしてとるべき姿勢が見えてきた。
・仕事にやる気など要らない
・仕事は淡々とこなす
・「ちゃんとやってます感」をアピールすることに徹する
・勉強は先々必要そうなこと、興味あることを焦らずのんびりと。
ああ、なんかクリアになってきた。
仕事にやる気とかモチベーションって要らないんだな。
たどり着いた結論。
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