2020年8月にCBT方式により統計検定2級に合格した。
この記事では、統計検定をなぜ受けようと思ったか、勉強前のスペック、使ったテキスト、勉強時間、勉強法、実際の試験がどうだったか、試験結果、などについて述べる。
これから統計検定を受けようとする方や興味がある方に、イメージを掴んでもらえたらと思う。
統計検定、CBT方式について
この記事を読んでくださる方は、統計検定に多少なり興味のある方だと思うので、詳細は省くが、統計検定2級は大学基礎レベル(大学1〜2年で学ぶレベル)とされている。
ちなみにCBT方式とは、紙に筆記するのではなく、パソコン上で問題を見て回答していく方式だ。メモ用紙と筆記用具は渡してもらえ、計算やメモなどは取ることができる。受検後に即採点され、試験の合否も即わかるのでとても便利な方式だと思う。
なぜ統計検定を受けたのか
主に2つある。
・QC検定のための準備
・なんかIT方面に強くなるためには必要なのでは?という淡い予感
私はメーカー勤務のため、QC検定と呼ばれる製造業の品質管理のための検定試験を受けようと考えた。具体的には、QC検定2級が資格の効果と難易度を考えた時に最も適していたので、2級の勉強を始めることに。
しかし実際に勉強してみると統計の問題が多く出題されており、全然歯が立たないことがわかった。ほぼ全ての問題がわからない状態で、QC検定の参考書を読んでみてもあまり良いものがなく困った。
そんな時、ネットで「QC検定の統計の問題は、統計検定2級の範囲・難易度とほぼ同じ」という情報を見つけ、まずは統計検定2級の勉強でガッツリ統計の実力をつけたろう、と思ったのがきっかけだった。
また、統計ができればIT関係に強くなれるのでは、という根拠の無い期待もあった。
機械学習とかを学ぶには統計知識の背景が必要だというし、近年DX(デジタルトランスフォーメーション)ブームだし、私自身もいずれIT絡みの部署で仕事したいと思っているので、持ってて損はしないだろうと。データサイエンティストとかになれたらちょっとかっこよくない?とか思ってた。
以上の通り、統計検定自体にもともと興味があったわけではなかったが、調べていくうちに今必要そうな知識が得られそうだと思い、受検することにした。
勉強前のスペック
文系のため、高校の数学1A,2Bくらいの知識レベルしかなかった。
統計自体は大学の授業で受けたものの、ほぼ覚えてない状態からスタート。
95%有意水準の際には1.96を使う、みたいな断片的な知識しかない状態だった。カイ二乗分布とかF分布とか聞いたことあるけど何の意味もわかってない感じ。
なんでこれで単位取れたのか謎だけど、大学の試験は完全に定型だったので直前に出回っていた過去問を詰め込んで単位だけは取った気がする。
ちなみに、高校までは数学得意で、確率は特に得点源にしていたので、統計検定のなかでも単純な確率の問題は対策が必要ないレベルだった。ベイズ確率のとこだけ勉強した。
ということで、まったくの0からのスタートではなかったので、その点は楽だったと思う。過去に読んだことある統計の本を買い直して進めていたら、なんとなく思い出せる部分もあり勉強のきっかけに出来た。
勉強の方針
戦略なく勉強を進めてしまった大学受験の苦い記憶から、何の試験にせよまずおおまかな方針を立てることにしている。実際にはほとんど最初の方針を守れていることはないが、戦略は立て直せば良いので、叩き台が必要だ。
今回は、CBT方式ということで試験日は決まっておらず、好きなタイミングで申し込んで受けることが出来る。一週間前でも申し込めるので一旦試験の申し込みはせず、2ヶ月程度での受検をめどに勉強を進めることにした。
勉強の進め方としては、とにかくまず過去問を解いてみて、どんな問題がどんなレベルで出題されるかを把握することをスタートする。
そして、わからない分野をはっきりさせて、統計Web(統計2級レベルの分野の解説が網羅的になされている神サイト)と参考書を使用して潰していく。参考書は何が必要かわからなかったため、最初の時点ではまだ購入しなかった。
参考書については次の記事で紹介する。
使用したテキストと私の勉強法
まず通勤途中の本屋で、過去問集を買って解くことにした。実際のレベルの問題を解いてみないことには何を勉強したらいいか分からないからだ。
公式の過去問集には3年分6回の試験が載っている。必須本。
この1冊で200問程度の演習ができる。僕は結局2周半くらいした。
デカイ本屋にしか置いてないので、ネットで買うといいと思う。
とりあえず1回分の試験を全部解いてみたが、ほとんどわからない。
前半の3〜4問くらいは常識とグラフの読み取りと高校レベルの数学で解けたが、あとの問題は何を言ってるのかも全然わからず途方にくれたし絶望した。得点でいうと20点もいかないくらい。
想像以上のできなさにビビりつつ、一度立ち戻ってから勉強しないとなにもわからないと思い、基礎から勉強を始めることにした。
次の記事へ続く。
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